さるさるパパ
小春川英夫のblogです。 短歌を詠んだり、読んだりしています。

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いつまでも夏のままってふりをするプールで泳ぐぼくたちの歌

しばらく前に(けっこう前、だなもう)歌友達のA.Iさんがこんなこと(http://d.hatena.ne.jp/aisys/20061206)をブログに書いていまして、しばらく買ってなかった角川『短歌』12月号を買って読んでみたのです。で、思ったことを少々。A.Iさんのブログと『短歌』の記事を読まないとよくわからないと思いますけども。それでも意味不明かもしれませんけども。


「歌はどう変わったか~現代短歌この二十年」と題された、俵万智さん・加藤治郎さん・穂村弘さんの鼎談なのですが、おおざっぱに、バブル期(『サラダ記念日』やらそういう頃)~2000年頃の口語短歌(枡野浩一などの口語短歌)~現在の大衆化した短歌というのはどんなもんか、という話だったと思います。


自分が一番「ほほぅ」と思ったのは、加藤治郎さんの「ネットで歌を作っていて、もやもやを感じている若い人が、結社に入ればすべて解決するという夢を持っているとすれば、そういうものでもないよとも言っておかないといけないけれど」という発言。
事実、自分もそういう「夢」を持っていた時期があるんですよねぇ。ネットで歌を詠み始めて2年足らずですが、ちょこちょこ歌集やら入門書を読み始めたのはやっぱりネット短歌(とくに主にケータイネット)だけでは正直物足りなかったからだし、穂村弘さんの歌集『ラインマーカーズ』を読んで衝撃を受けたから。で、結社に入りたいと思ったし、それで全て解決できるような気がしましたよ。
ただ、そうでもないな、と思ったのは結社に入っている人の話を聞いたり、ネットで歌を詠んでいるすごい人をちょっと身近に感じられたから。環境の問題だけじゃないよな、と思った。
もちろん、短歌を詠む場というのはすごく大事で、一人で詠んでても上達しないと思う。ていうか、つまらない、と思う。


…てなことを書いていたら(書きかけて放置してたら)、こんなこと(http://z-z.jp/thbbs.cgi?id=aisys4&p3=&th=29のレス番号の21-25)をさらにA.Iさんが書いてまして、こちらもふまえて。同じようなこと考えてて正直ちょっとびっくりしましたよ。


『攻殻機動隊』風にいうと、ネットはジーンプール(遺伝子を貯めておくプール)であって(ミームプールだけどね、厳密には)、ネット短歌は短歌をゆらがせるために必要なプールなんじゃなかろうか、と思う。「玉石混交」の「玉」を磨く研磨機である結社は「玉」よりも硬質でなければいけないわけだし、硬質である以上硬直もする。だから、とても稀な「玉」を生み出しつつ、研磨機の硬直を防ぐゆらぎも生み出すプール、そういうものとしてネット短歌があればいいんじゃなかろうか、なんて思う。自分の歌を磨くには、研磨機の力を直接的に借りる必要はないわけで。間接的には必要なのが現状だと思うけれど。


というところで、『短歌』の記事の俵万智さんの「利己的な遺伝子という見方がありますよね。あの本を読んだときに、五七五七七が、千年以上生きてきたのは、その時代、その時代の歌人に乗って、たくましく、したたかに生きてきたという風景が、非常によく重ねて感じられました。その懐の深さやおおらかさ、したたかさは、なんだか、利己的な遺伝子ふうのものを感じます。俳句はたぶんもう少し違って、人工的に守るとか、言葉を締め出してでも流通する言語を厳密にして成立するみたいなところがあるのかもしれない。だけど、五七五七七の場合には、むしろこっちが乗られている乗り物だという感じがしています」という発言につながるんですが、自分は短歌にとって良質な乗り物でありたいな、とか、自分の歌は印刷のずれたビール瓶の王冠でいいんじゃなかろうか、などと漠然と思って、いまいちまとまらないままだけどこの話はひとまず了。
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コメント

この記事(ブログの方)にコメントが、しかもく梳田さんから…。なんとなくうれしいっす。
この記事(『短歌』の方)のキーワードでは《棒立ち》の方が気になりました。ネット短歌では詠みっぱなしになることが多いので、読まれることでのスキルアップというのはなかなか意識しにくいのだろうと思います。
でも、この記事(ブログの方)で言いたかったのは「詠むだけでもいいじゃん。詠むのは大事じゃん」てことなんだと、コメントがついてから読み直して思いました(笑)プールとしてネットという「場」はとてもとても広大でとてもとても有効になり得ると。
《圧縮と解凍》は個人の歌人として頑張るべきことで、私も意識はしてます、できてるかはともかく。
ネット短歌は個人としての歌人をずいぶん立ち上げてくれてるのかなぁ、なんて思ったりします。詠うのは結局個人ですからね。

◆真夜中の光の渦に目を閉じる 昨日になりつつある愛に溺れる
【2007/05/22 23:50】 URL | 小春川英夫 #-[ 編集]
この記事の中の《圧縮と解凍》と云うキーワードが問題。どこまで圧縮できるかでどれだけ解凍出来るかが決まってくると思う。今は自分も含めてネットの中には圧縮が殆ど為されてないものだらけ。殆ど大喜利状態。見てくれだけのマスノ系短歌だらけだ。交通安全の標語か。まぁ良いんだけどね。
★真夜中の光の渦に目を閉じる溺れる振りをした、された、した
【2007/05/22 04:09】 URL | 梳田碧 #-[ 編集]

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【攻殻機動隊】について

攻殻機動隊『攻殻機動隊』(こうかくきどうたい)は、士郎正宗作による漫画、及び派生作品。原作の英表記は ''GHOST IN THE SHELL''。原作者は漫画の執筆前、「GHOST IN THE SHELL」のタイトルを希望したが、編集者の意見で「攻殻機動隊」に決定したという。劇場用アニメ映 ヒーロー大集合!!【2007/03/13 08:06】

攻殻機動隊

攻殻機動隊『攻殻機動隊』(こうかくきどうたい)は、士郎正宗作による漫画、及び派生作品。原作の英表記は ''GHOST IN THE SHELL''。原作者は漫画の執筆前、「GHOST IN THE SHELL」のタイトルを希望したが、編集者の意見で「攻殻機動隊」に決定したとい saayaの記録【2007/04/06 08:57】

てのりくじら―枡野浩一短歌集〈1〉 (枡野

「気づくことは傷つくことだ」と帯に書いてありました。短歌が自分の発見を述べるものだとすると、それは自らの傷口を見せることでもある。著者が裸になる本、僕は好きです。本の向こう側にいる彼を感じてください。浜崎あゆみさんが彼の短歌を気に入っているようです。決し 歌集をいっぱい集めました【2007/10/12 15:44】

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